2006年 04月 28日
アフリカ? |
分かりました!そんなに吼えなくても、今度から脱いだ服は自分できちんと洗濯カゴに入れます。
さて、気を取り直して「キリンの話」行きます。
フィリピン西部、ちょうどミンドロ島とパラワン島の中間くらいに位置するカラミアン諸島。このカラミアン諸島北端のカラウィット島には、キリン、シマウマなどアフリカ原産の動物が放し飼いにされ、島全体がサファリパークになっています。
もちろん、もともとフィリピンにキリンなどいるはずが無いのですが、内戦が激化したケニア政府から動物保護の要請を受け、1977年にマルコス元大統領が104頭の野生動物を輸入しました。
「アフリカの動物をフィリピンで保護繁殖させることが可能か?」という実験的な意味合いが強かったようですが、「元大統領の長男がハンティングを楽しむために輸入した」などという噂もあります。「島を丸ごとサファリにしてキリンのハンティング」とは、フィリピンの大統領ともなると発想が我々庶民とは違いますな(笑)。まあ、うちも自宅がサファリパークみたいなもんですけどね。吼え声はライオン並みの「嫁」という希少動物がいますんで・・・(涙)。
当時、動物が来るために強制移住させられた島民約1000人はたまったもんじゃありませんが、マルコス政権崩壊後もカラウィット島は「保護区」に指定され、住民の帰島は基本的に認められていません。その後、天敵のいない動物は繁殖を続け、キリンなどの動物の一部は人間にも慣れて写真のように観光客が餌付けをしたりしています。キリンの餌付けってアフリカでも出来るのかな?
島で保護区の管理にあたる政府関係者は「草食動物の繁殖がすすめば、将来はライオンなど他の動物も輸入したい」(本気かよ?)と言っていました。アフリカの動物にご興味がある方はぜひ一度行ってみては?運がよければ「南国のビーチで椰子の木陰に佇むキリン」なんていうシュールな光景が見れるかも。
by miccasharon
| 2006-04-28 23:21
| フィリピン雑感