2006年 05月 11日
かわいいあの娘と踊った場所は、今じゃ場末のビリヤード |
現在までオリンピックでの金メダル獲得数0(ゼロ)。くそ暑い気候のせいか、あまりスポーツが得意とはいえないフィリピン人。そんなスポーツ事情の中、世界に通用する実力を持つ選手を輩出しているのが3B。つまりボクシング・ビリヤード・ボーリングです。(あと、ゴルフも確か世界チャンピオン?がいたかな?ゴルフやらないもんで、あまり詳しくないんですよ・・・。すみません。)
”にわか”ジム会長(笑)として世界タイトルマッチまで経験したボクシングについては、次の機会に譲るとして、今回はビリヤードの話。
フィリピンは「ビリヤード大国」として知られており、過去にエフレン・レイズやフランシスコ・ブスタマンテなどの有名な世界チャンピオンを輩出しています。
また、ビリヤードは、カラオケ(こちらでは「ビデオケ」といいますが)と並んで、フィリピンの一般庶民に最も浸透した娯楽。フィリピン全国津々浦々、どんな所に行っても街角で必ずビリヤード台を見かけます。高級ホテルのプールバーからスラムの道端に置かれた手作りの傾いたビリヤード台まで、老若男女、時間を問わずプレイしています。本式のビリヤードから、「キュー」と呼ばれる丸い円盤を使うもの、あるいは大きなビー玉を代用したものまで、とにかく台さえあればどこでも楽しんでますよね。
街角のビリヤードは殆どの場合が、賭け試合。たいがい負けたほうが「場代」を払うというくらいのもので、闘鶏のように大きな掛け金が飛び交うことは余りありませんが、それでも金が掛かっているので皆真剣。こうして普段から真剣勝負の場で鍛えられているだけあって、小さな子供でも皆びっくりするくらい上手いんですよ。
ボクシングも同様ですが、この種のスポーツは、この国で貧困層が成り上がることができる数少ないチャンスともなっています。街角の賭けビリヤードで頭角を現すと、スポンサーがついて大手マネージャーのお抱え選手になり、プロとして大金を稼ぐことも夢ではない。そのかわり、試合に勝てなければまたもとのスラムに逆戻り・・・。こうした土壌があるから、選手も真剣勝負の大舞台に強くなるんでしょう。
←伸び悩んでます。やっぱりダメなんでしょうか?
by miccasharon
| 2006-05-11 23:06
| フィリピン雑感