2006年 05月 12日
レイテ島 |
付近住民はすでに避難を始めており、幸いにも現在のところ犠牲者はいないようですが、現場には2月の取材時にお世話になった人たちが多くいるので心配です。
地滑りの現場は、一昨年のインド洋大津波取材以来の凄惨な現場でした。今でも写真を見返すと、付近一帯に漂っていた強烈な死臭の記憶がよみがえります。
災害報道の仕事なんて、所詮は死肉に群がるハイエナのようなものです。偽善者ぶるつもりは無いですし、ある程度「家族を食わせる仕事」として心の中に線引きをしないと現場にとどまれないのですが、レイテの現場では、2日目の取材中に、ちょうどうちの娘と同じ年頃の女児の泥まみれの遺体を目にして、一時写真が撮れなくなりました。
これまで何度も災害の現場を取材し、自分ではプロとして現場で「心にフタをする」ことが出来るようになったと思っていましたが、あれはしんどかった・・・。
今回は住民の避難もしっかり行われているようですし、恐らく前回のような大規模な被害が発生することは無いと思われます。ビコール地方の一部でも、大雨で住民の非難が始まっているようですが、とにかく付近住民の人たちの無事を祈るのみです。
編注: 写真は今年2月に撮影したレイテ島地滑りの現場。
by miccasharon
| 2006-05-12 23:46
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